胎動を感じられると、赤ちゃんの存在が一気に身近に感じるママも多いです。
でも初産のママにとっては、「そろそろ胎動を感じる時期のはずだけど、まだかな…」「これって胎動なの?」「今日は胎動を感じてない気がするけど大丈夫?」など、胎動によって不安が多くなる場合もありますよね。そんな気になる胎動に関して、わかりやすくまとめました。
胎動はいつから?止まったけど大丈夫?
胎動はいつから感じる?
妊娠5~6ヶ月ぐらいから感じる人が多いとされています。週数で言うと18~20週ごろですね。
でも実は、赤ちゃんはもっと早い時期から動いているんです。赤ちゃんが大きくなり、動きが活発になって、ママにその振動が届くのがそのぐらいの時期なんです。それを胎動を言います。
赤ちゃんの胎動パターン
動きのパターン | 特徴 |
---|---|
手足の曲げ伸ばし(キッキング) | ・やせ型のママの場合、皮膚の上から手足が見えることがある ・妊娠末期になると減少する |
指の開閉 | ・ママは胎動として感じない |
身体の回旋と回転(ローリング) | ・妊娠中期までは上下の回転 ・左右の旋回も頻繁にある ・妊娠後期になると上下に回転するスペースが少なくなり、左右の旋回が増える |
しゃっくり様運動 | ・ママが胎動として感じることもある ・30分以上続く場合もある |
呼吸様運動 | ・赤ちゃんが肺を膨らませたり萎ませたりする ・ママは胎動として感じない |
胎動が感じにくい人
胎動の感じ方には個人差があり、なかなか胎動を感じにくい人もいます。一概には言えませんが、こんな特徴がある人は平均よりも胎動を感じるのが遅いかもしれません。
初産の人
初産婦さんの場合は経験がないので、胎動があってもなかなか自覚できないことも多いです。
超音波で「ほら、今赤ちゃんが動いたでしょ?」と見せてあげると、「この感覚が胎動だったんだ!」と初めて気づくママも多いんです。
逆に経産婦さんは、過去に経験済みだから、14週くらいの早い段階で気づく人もいます。
仕事をしている人
胎動はゆっくりとリラックスしている時に感じやすいものです。
日中仕事をしていて、作業に集中していたり体を動かしていたりすると、赤ちゃんの小さな胎動は感じにくいものです。
肥満体型の人
脂肪があって太っている人の方が胎動を感じにくいということがあります。単純に脂肪が分厚い壁のようになっていて、赤ちゃんの小さな動きでは脂肪の外まで届かない場合があります。
逆に痩せ形の人は胎動を感じやすい傾向にあります。
胎動を感じやすくする方法

赤ちゃんはママがリラックスしている時に胎動することが多いと言われています。
就寝前や、食事の前後など気持ちがゆったりとしたタイミングに感じやすいかもしれません。
赤ちゃんは日々お腹の中で起きたり眠ったりを繰り返しています。
特に最初の頃は、一日の大半を眠って過ごしています。
そんな赤ちゃんも30週を越える頃には起きている時間が長くなって、一日の活動サイクルが出来上がってきます。
週数が進み、赤ちゃんが大きくなるにつれて「この時間帯になると胎動が多いな」と気付くことがあるでしょう。
胎動の多い時間帯には、横になったり椅子に座ったりして静かな状態で胎動に意識を向けると感じやすくなるはずです。
胎動にまつわる 心配事あれこれ
胎動が激しいと苦しがっているのでは?
胎動が激しいのは決して赤ちゃんが苦しがっているわけではりません。むしろ、とても元気な証拠です。
通常は臨月になると、赤ちゃんの頭が骨盤に収まることにより胎動が少なくなりますが、活発な赤ちゃんは臨月でも激しく動く子もいます。でも、激しい胎動によって破水するようなことはないので安心してください。
急に胎動を感じなくなったけど赤ちゃんは大丈夫?
赤ちゃんは寝たり起きたりを繰り返しているので、常に動いているわけではりません。
またママが仕事などに集中していると胎動に気がつかない場合もあります。
ただし、妊娠5、6ヶ月の、胎動を感じ始めた初めの頃であっても1日のうちで数十分ずつ起きる時間があります。しばらく意識を集中させて観察しても全く胎動を感じられない場合は、念のため受診しましょう。
胎動も弱いし、張りや痛みがある

胎動が弱い、もしくは胎動を感じず、お腹に張りや痛みを伴うときは、切迫早産や切迫流産のおそれがあります。赤ちゃんの命にかかわることもあるため、早急にかかりつけの病院を受診しましょう。
胎動には個人差が大きい
心配のし過ぎに注意
胎動の強さや弱さといった感じ方には個人差があり、経産婦さんでも、1人目は胎動が強かったのに2人目以降は胎動が弱いという場合や、初産婦さんより経産婦さんの方が胎動を早く感じるなどといった声もよく聞きます。
妊婦さんは胎動の有無や強弱で赤ちゃんが正常に育っているのか神経質になってしまうかもしれませんが、あまり心配してストレスを溜め過ぎず、ゆっくりと赤ちゃんの成長を感じてあげるのも大切です。
いつもと違うと感じたら注意深く観察
明らかに前日までの胎動の回数より減っている場合や、胎動カウントで1時間以上胎動を感じない場合、または10回胎動をカウントするまでに2時間以上かかる場合など、今までと胎動の感じ方が違う場合には、早めにかかりつけに相談しましょう。胎盤早期剥離などにより、赤ちゃんの状態が良くない可能性があります。
まとめ
妊娠中の胎動は赤ちゃんからのサインでもあり、赤ちゃんとコミュニケーションをとれる大切な機会です。ママだけでなくパパも参加して赤ちゃんに話しかけたり、お腹を蹴ってきたらポンッと優しく押し返してみることで、赤ちゃんの反応を楽しむこともできます。
10ヶ月間というあっという間のマタニティ期間で、胎動を通して赤ちゃんとコミュニケーションをとることはとても幸せな時間です。ぜひこの時間を楽しんで過ごしてください。
引用元: 最新!初めての妊娠・出産新百科(ベネッセコーポレーション)