【妊娠の壁】9週の壁、12週の壁、22週の壁など…出産するまで乗り越えるべき妊娠中の壁とは?

無事に着床したからといって、その子が十月十日無事にお腹の中で育ってくれるかどうかは、全く保証がありません。

私も妊娠が発覚した時から、何度もこの「〇〇の壁」といわれる節目節目のドキドキを経験してきました。実際に経産婦さんはわかっていても、初めての妊娠の方にとっては、そんなにいくつもの通過点があるなんて知らない方も多いですよね。

今回のお話は、妊婦さん自身もそうですが、知らないでいると、身近な妊婦さんへの声かけでも知らず知らずのうちに傷付けてしまうこともあるデリケートな問題です。

「〇〇の壁」は医学的な専門用語ではないのですが、実際にその時期で妊婦さんにとっての気持ちの持ちようを大きく変えるタイミングでもあります。ぜひ今後のためにも今回「〇〇の壁」と呼ばれる時期はそれぞれ赤ちゃんにとってどのような変化があるのか、頭に入れておいてください。

いくつもある「〇〇の壁」とは?

妊娠検査薬で確認ができても100%の赤ちゃんが問題なく育つ訳ではありません。残念ながら着床まではできても、それ以上大きくならないことや、問題なく成長していたはずなのに突然に成長が止まることも稀に起こります。

その成長の止まるタイミングが、統計上〇〇週あたりで起こりやすいとされており、それを妊婦さんの間では「〇〇の壁」と言われるようになりました。

今回はその壁の詳細についてまとめていきます。

妊娠初期の壁(0~15週)

胎嚢確認の壁(妊娠5〜6w)

子宮外妊娠は全体の1~2%で起こると言われています。子宮内に胎嚢が確認できれば、まず子宮外妊娠の可能性はなくなります。

この時期に病院を受診して「胎嚢が確認できない」と言われても、もともと生理不順だった人は、妊娠数週がずれている可能性もあり、胎嚢の確認が遅れることがあります。その場合は再度検査をすることになります。

心拍確認の壁(妊娠6〜8w)

胎嚢確認から心拍確認までの間が一番流産率が高いとされていて、15%の割合で流産がおこります。しかし、一般的に胎児の心拍が確認できると流産率は5%まで一気に減少します。

私の通っていた産院ではこの心拍確認ができたタイミングで母子手帳をもらってくるように言われました。気持ち的に妊娠期間中で一番安堵するタイミングでした。

9週の壁(9w)

全流産の7割がこの9週までに起こると言われています。「魔の9週」なんて呼ばれ方もあるぐらい、この時期までに成長を止めてしまう赤ちゃんが多いということです。

逆に9週を超えれば成長する確率は高くなります。この頃には多くの妊婦さんがつわりが始まっていてピークを迎えます。

10週の壁(10w)

この頃に胎児が30mmを超えると、流産リスクはより一層下がると言われています。

12週の壁(12w)

自然な流産の約80%がここまでに起こります。12週未満は「早期流産」、12週以降は「後期流産」と呼び名が変わります。

12週までの流産は、母体の影響は関係なく主な原因は赤ちゃんの染色体異常によるものです。

そして胎盤がほぼ完成する時期でもあり、赤ちゃんへの栄養や酸素の供給する環境もだいぶ整ってきます。
多くの妊婦さんが安堵する分かれ目になるのがこの12週の壁ではないでしょうか?

私自身も、12週を超えるまではそわそわして、ちょっとしたことで不安になったり、ひたすらネット情報を調べたりしていました。

赤ちゃんにもママのストレスは伝わります。この時期の流産は、ママの生活習慣や行いで起こるものではありません。ゆっくりリラックスして過ごしましょう。

妊娠中期の壁(16~27週)

16週の壁(16w)

ついに安定期に突入です。安定期と言っても、完全に安心できる時期というわけではありません。胎盤が安定してくる時期というだけなので、引き続き無理は禁物です。

ほとんどの方がつわりが落ち着いてくる時期でもあります。

22週の壁(22w)

21週以前は「流産」と呼ばれ、22週以降は「早産」になる節目の時期です。この時期以降は堕胎はできず、生死に関わらず出産することになります。

骨格ができて胎動がわかる時期ですが、まだ外の世界で生きていくのは困難で助からない可能性が高い時期です。

24週の壁(24w)

妊娠7ヶ月にあたる時期です。

胎児の体重が750g以上になっていれば生まれても、後遺症なく助かる確率が50~80%ほどまで高くなります。

妊娠後期の壁(28~39週)

28週の壁(28w)

妊娠8ヶ月でめでたく妊娠後期に突入です。

ここまでくると救命率は一気に上がります。基準としては赤ちゃんの体重が1000gほどあると助かる確率が高いです。
網膜症のリスクも減ります。

30週の壁(30w)

この時期には、胎児の体重も1500gくらいになり後遺症がかなり減ってきます。脳性麻痺の確率も下がります。

気になる場合は胎動カウントを行い、異常がないか定期的に確認してみましょう。

34週の壁(34w)

ここまでくれば早産ではありますが、生まれても大丈夫な時期になりました。

胎児の体重も2000gほどになります。肺が機能的に完成するので、万が一早産になったとしても自力呼吸が期待できます。

37週の壁(37w)

妊娠10ヶ月になりました。

早産ではなく正産期に入るので、いつ産まれても大丈夫な時期です。

いつ赤ちゃんが産まれても大丈夫なように、ママはどーんと構えましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ざっくりと妊娠期間中に起こる赤ちゃんの様子をまとめた「〇〇の壁」は理解できたでしょうか?

私も初めての妊娠で、とにかく赤ちゃんが無事に育ってくれるか、苦しんでいる可能性はないかなど、特に妊娠初期は気が気ではありませんでした。
でもあまり気にしすぎると、ホルモンのバランスも崩れているのも重なって、メンタル的によくありません。

「〇〇の壁」をなんとなく意識はしながらも、定期的な妊婦健診をしっかり受けて、産院で問題ないと言われれば必要以上に神経質になる必要はありません

楽しい気持ちで赤ちゃんを待てるといいですね!

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